🌺つい楽しいを優先してしまう🌺
私がテニススクールに通っていた頃の話。ある日私はレッスン中に右肩を脱臼してしまった。ギクッとなって全く肩が動かなくなったのでそれが脱臼なのだと思った。その時の私が真っ先に思い浮かんだことと言えば…同時期にしていたバドミントンのサークル仲間の話で「よく脱臼するんで自分で治せるんですほらっ!!」と言って私の目の前で脱臼を治したこと。だから脱臼しているんだけれど私はとても冷静で誰にも気づかれないようにコートからはけた。「どうしよう…」と考えた。私が脱臼したことを知らせればその場は大騒ぎになるのはわかりきったこと。そしてみんなのレッスン時間を奪うことにもなるかもしれない。そして私は病院へ行くことがとてもめんどくさいなと心の底から思った。そして何よりも私のテニスのレッスン時間が台無しになるのが私はイヤだった。一瞬にしてそれらを思った私はバドミントン仲間の脱臼の治し方を頭に思い浮かべて「治せるはず」と挑戦する決心をした。成功する保証はないから勇気がいる決断をして緊張していたと思う。それでもその時の私は早く脱臼を治して今すぐレッスンに戻りたいという気持ちが勝ってしまっていた。私は呼吸を整えて右肩を後ろから前へ体全身に反動をつけて勢いよく回すように動かしてみた。絶対に一回で決めなければいけないような気がしてとても大胆に反動をつけたと思う。その甲斐あって一瞬にして成功したことを体感した。だから私はすぐにレッスンに戻ることができてなんだかとっても嬉しかった。因みにしばらくしてもう一回脱臼してしまったけれど2回目はそれほど緊張もせずに治せた。あの頃の私は楽しいことをする意味を十分に体感できていたんだと思う。