kusuari7777 diary

ありすの学問「 あり学」へようこそ                         ✨著書 「捧げたかった…。-twin soul fantasy- 」by リラン✨

🌺お願い事はしてみるもんだ🌺

カラスはとても身近な鳥でいつからか私はカラスが大好きになっていた。「カラスはとても賢い」という本を子どもの頃に読んでいたためか、私にはカラスはとても賢くてかっこいい鳥でまたとても美しく可愛らしい存在でもある。だから私はすぐにカラスに話しかけてしまう。動物はテレパシーが使えると普通に思っている私は、色々な生き物に話しかけてしまうのが癖になってしまっている。道を歩いているとよくカラスが電線に止まっているから、「かっこいい〜」とか「行ってきます〜」と話しかける。するとカラスはすぐ反応して首を傾けて片目で私を見てくれる。ある日も電線に止まっていたから、「カラスさんカラスさんその美しい翼を見せてください!!お願いします」とか「カラスさんカラスさん飛んでいるところを私に見せてください!!お願いします」とか言ってみた。カラスはすぐに私の目の前を横切って美しい羽根を間近で見せてくれた。動物は純粋だからすぐにお願いを聞いてくれると思っている私は、例え聞いてくれない時があったとしても心が傷つくことはない。たくさん大人がいるのにお願い事を何も聞いてくれない環境で育った私は、お願い事ができない子どものまま大人になったのでお願い事をしないで済むような生き方をずっと選んでしまっていた。お願いするのが苦手ということは、一人でやらなければならない事がとても多い人生になる。お願いして断られて心が傷ついてしまうぐらいだったら自分でしてしまおう、と思ってばかりの私にはネガティブだった時代がある。あの頃の私は傷つくことにとても怯えていたけれど、何かと色々なことを抱えて忙しく一人で消化し続けてきた経験が私を知らないうちに強くしてくれたんだ、と気づいた。憧れを抱いた人物も私には沢山いて強くなりたいと真似してみたり、そしてまた私を強くするための出来事もうんざりするほど過去にはあった。その経験のおかげで私はお願い事を当たり前に伝える練習をしてみようかな、と思えるようになりその体験を重ねていった。自分の要望を相手に上手に伝えて受け入れてもらえると、一人で抱え込まなくてもいいゆとりのある環境が現実になる。なぁーんだ、と思った。この環境を手に入れるまでに費やした私の時間は膨大だけれども、今に満足できているからまぁーいいか、と単純に思える。