人は何かと何かに夢中になる経験をします。
物・者・事…。
対象となるものは様々です。
夢中になるとは何でしょう。
夢の中にいるようなふわふわとした感覚を自覚できずに一定の期間を過ごします。
その間とても有意義な時間を過ごしているように感じます。
夢中になっている時には真実は見えていません。
熱狂がおさまった時に真実が見えてきます。
夢中にさせられていた過程ではエゴが働いています。
冷静さを取り戻した時に対象物の真価を判断できます。
ひとつの夢中が終わるとまた次の夢中が訪れます。
人生では夢中という体験で彩られた魂の進化をいくつも経験します。
いずれ魂は成熟し夢中という経験から得られた感覚を確信します。
夢中にさせられていた理由も理解できるようになります。
内観ではさらに魂の深い部分で夢中の意味合いに触れることになります。
一連の夢中を理解してしまうと二度と夢中が訪れることはありません。
夢の中から抜け出てしまうと現実に向き合えます。
現実を生きるためには夢の中から抜け出ることが必要な条件です。
魂が落ち着きを取り戻すと人生から夢中が消え去ります。
大切な時間という経験を現実のためにだけ使えるようになります。
現実は真実です。
真実とは現実を生きることです。